カイ
イニシャル: KI
種族: 人間
国籍: 日本人
人種: 沖縄系日本人
性別: 男
生年: 1999/06/12
職責: 臨時首領
概要:
東京の某インフラ通信企業に勤めていた前原 改は、趣味のアマチュア無線繋がりでひょんなことから青大将の首領であり、。これを皮切りに我々青大将とカイの交流は始まり、結果の設立はほとんど彼の独自開発によって完成しました。
カイはたった1人沖縄本島に帰還します。彼の蛇の手としての任務は沖縄本島での蛇の手勢力の拡大拡充、及びその臨時統制です。2024年現在、当任務はほぼ完璧に果たされたものとされています。
評価:
気性はそれなりに荒く短気であり、沖縄県民でありながら沖縄の県民性を毛嫌う性格ですが、それを自覚してなお自制心を持ち沖縄的なコミュニティに適応する胆力があります。加えてただの口約束でも至極真面目に果たそうと努力する病的なまでに強固な責任感、超常に関する知識を有していなかったにも関わらず独自解釈で霊素通信インフラの開発を完遂するなど新常識への適応力は驚異的であり、周辺諸国の手からは「臨時首領から正式な首領として再登録されるべき」という意見が散発的に挙げられるほどです。身体的な超常性は一切保有していませんが基礎的な奇跡術の知識と高い身体能力を持ち、沖縄空手をベースとした個人防衛用の武器術を高練度で習得済みです。孵化後間もない手を統制し率いる人材としては申し分ないとされています。
ハブ内部での評価も概ね同様ですが、静的でありながら時に非常に獰猛な組織の性質もあってか仲間内では「クソガキ」「ガキ大将」「脱サラ」「チンピラ」等と半ば罵倒にも相当する呼び名で通っているらしく、これらは一周回ってハブの手の結束力の硬さを象徴しているように思えます。
ユタ
イニシャル: UTA
種族: 霊媒体質保持者/エーテル記憶体媒介者
国籍: 日本人
人種: 沖縄系日本人
性別: 女
生年: 2001/08/10
職責: 霊体用実体型決戦兵装ただのユタ
概要:
ユタ/ユンタとは沖縄県固有の民間霊媒師、及びそれらが執り行う降霊術等のまじない事の総称として知られますが、その存在は決してメジャーではありません。世界オカルト連合極東部門列島方面隊本部の位置する青森県恐山は現存するイタコ業者のほぼ全てを独自の排撃資産として管理していますが、同等性能の降霊技術を内包するユタは発足以来琉球王国や現地住民の個人的忌避、旧日本軍による弾圧等の外的要因もあって形骸化の一途を辿り続けました。
玉城 サキは自称“最後のノロ”として現地住民から村八分的扱いを受けていた中卒無職の成人女性であり、兼ねてより図書館の手によってマークされていた沖縄県でも数少ない登録済み漂流型孤立シャーマンでした。研修終了後間もないカイは当該人物との接触を果たし、彼女は晴れて第二のハブとして組織に加入します。
評価:
本島内部においても社会性に欠けており、自分を否定する声があれば年端の行かない少年であろうとも全力で怒鳴り返す等と孤立しがちな性格を持ちます。図書館や他超常コミュニティとの直接的な繋がりも無い事から正道的な奇跡術や超常の知識には滅法疎い反面度胸だけは据わっており、有事の際は旧日本軍兵士の亡霊や後述の構成員を宿して最前線に立ちます。口喧嘩の発端となりがちではあるもののハブ内部での仲間意識は強固で、味方が負傷した場合は真っ先にこれを救助し撤退を提案する等、目の前の現実を受け止めて即時的に行動できる点は特筆すべきです。
ホライゾン
イニシャル: HRZ
種族: レベル4非怨霊型自縛霊体
国籍: N/A
人種: 日本人
性別: 男
生年: 不明(没後約千年)
職責: 武士
概要:
沖縄本島固有のレベル4自縛霊体として玉城 サキと行動を共にしていた平の出自は断片的にしか判明していません。自述によれば「壇之浦決戦後に琉球王国へ落ち延びた平家お抱えの名もなき武士の生霊」であり、名乗るべき名すらも地に落とした結果一時的に平と名乗っているだけに過ぎないとのことです。
ユタは当人直系の家系にあり、遠い血縁者であるためか一番滑らかに会話型のコミュニケーションを取れる関係として数少ない交友関係を持っていました。カイとの接触後はユタと共に第三のハブとして組織に加入し、主に本島内部での独自的な探偵活動やユタを媒体とした戦闘行動、霊障型の妨害工作等でハブの支援に徹します。また1000年間の現世漂流を経て多くの知識や技術を得たためか霊体としては非常に安定した個体として自己保存しており、時にはこれらの知見を元に組織の参謀役として的確な意見を提案します。
評価:
カイがハブ内部で唯一敬語を使う相手であるように、今やハブ全体で最も慕われた存在として認知されています。農民上がりの武人としてのプライドがあるため武士の哲学に基づき行動しがちですが、時にこの哲学は非常に残虐な合理性を宿します。当人曰く「1000年間かけて丸くなった」とのことで、実際ハブの中では一番の穏健派と評価すべきでしょう。
ババア
イニシャル: B.B.A
種族: 人間
国籍: 日本
人種: 沖縄系日本人
性別: 女
生年: 1946年11月頃と推定
職責: 転移術者
概要:
戦後まもなく出生したと思わしき島袋紀子は、その後の混乱期の中で幼くして両親を失います。GHQ主体の占領等のあらゆる沖縄の変遷を見届けてきた彼女はどの時期においても常に孤独であり、孤児院卒院後は沖縄諸島固有の石敢當を介したテレポーテーション、及び結界術についての独自研究を続けて来ました。ユタ、ホライゾンと接触して間もないカイがGOCエージェントからの逃走の最中実家の庭先に転がり込んできたことが発端となり、彼女は発見から実に60余年の時を経て初めて他者のために石敢當転移術を使用します。
ほぼ全ての沖縄諸島に存在する転移用石敢當の膨大なネットワークを知る存在は現状彼女一人であり、現在は各アジトへの跳躍や逃走の幇助役として第四のハブに就任しています。諸外国の蛇の手からは「沖縄に限定されていることにさえ目を瞑れば史上最速にして最高のアポーター」と評価されており、事実彼女は実用化が非常に困難である奇跡論的転移術を一切のミスなく完璧にこなします。
評価:
半世紀以上に渡る孤独な生活を強いられてきたために非常に排他的で乾燥した気質の持ち主ではありますが、生活におけるあらゆる動作を単独でこなして来ただけあって御年75を越えたであろう現在も頭脳明晰かつ非常に健脚です。カイやユタに負けず劣らずの不良的で粗暴な言動が目立つものの決して独り善がりにはなろうとせず、結果的には組織全体を引き締める帯縄としての地位を獲得しています。ただし戦闘に関しては銃火器を持たない限り無力そのものであり、ハブ内部では撤退時に最優先で護衛すべき人員としてフォーメーションが設定されています。
軽い歯周病を除きほぼ全ての成人病に未疾患のままであり、フィジカル面で評価しても今後しばらくの期間はハブの主戦力として活動可能であると思われます。老衰による技術喪失は図書館の手主体による半不老化や若返りの術、及び後継者への継承を用いて対処すべきであるとの見解が持たれています。
ブニ
イニシャル: BN
種族: キメラ
国籍: 日本人(一応)
人種: サミオマリエと沖縄系日本人のクオーター
性別: 男
生年: 2002年頃
職責: 洋上脅威殲滅担当
概要:
沖縄諸島の某無人島にて誰にも知られることなく1人暮らしに勤しんでいたブニは、仮結成後間もないハブにおける初の超常性保持者保護任務の対象となります。青大将の依頼でサカキ斡旋から送り込まれてきた若干名の逃がし屋フリーランスとの共同作戦の結果ブニはありえないほど簡単に保護されますが、本人が乗り気である事、及びその当時のハブがあまりにも人手不足であったことも原因となり、結果として第五のハブとして一席を授かることとなりました。
戦後まもなく沖縄諸島の1島に流れ着いたサミオマリエ人の子孫であり、クオーターとして亜人種の血が薄れた第三世代の個体でありながらもブニの身体の一部はサミオマリエのそれに酷似していました。島内の集落に生まれた後ひっそりと姿を消して無人島生活に移行したため公的には死亡したものとされています。水中においては純粋なサミオマリエ人と遜色ない機動能力と戦闘能力を発揮します。
評価:
陸上でのブニは非常に気のいい、ある意味沖縄県民らしく楽観的で明るくマイペースな性格です。顔面にはサミオマリエ的外見特徴が存在しないため長袖の服を着ていれば人里でもあまり不自由なく活動可能ですが、反面暇さえあれば観光客へのナンパを始めるため事あるごとに各メンバーから喝を入れられがちです。
対して海中でサミオマリエ人的特性を得たブニは非常に残虐であり、特に密航船舶駆逐作戦においては野生の鯱以上に狂暴化して敵船舶を噛み砕きます。海中での破壊、殺戮行為は彼の娯楽であり生き甲斐であり、東シナ海を血と油で染め上げることに関してはそれほど罪悪感を抱いていません。
キジムナー
イニシャル: KZ
種族: 妖怪?
国籍: N/A
人種: 無し
性別: 有無を調査中
生年: 不明
職責: 要検討
概要:
キジムナーに関する伝説を正確かつ詳細に知る者は少なく、沖縄諸島に発生したキジムナーたちは漫画家である水木しげる氏のデザインに酷似した外見と基本設定を受け継ぎ群体発生型ピステファージ実体としての生を授かったようです。体格には個体差があり、小さいものは片手の平に収まるサイズ、大きな個体は膝丈程度の全高を誇っています。
彼らを実体たらしめる日本国本土由来の認知信仰が非常にあやふやであるために、彼らは本来沖縄で伝えられるようなキジムナーの持つ能力や活動目的、生態を一切持たず、ガジュマルの木も含めた諸島内のあらゆる場所で人間には認知困難な反ミーム性を纏い漂い続けています。ユタによる1個体の捕獲を皮切りに島内キジムナーとハブの交流は開始され、結果彼/彼らは第六のハブとして正式な加入を果たしました。
特筆すべき点としてキジムナーはその全個体が同一の記憶を保有する性質があり、会議や作戦の際に出頭するキジムナーが毎度別個体であるにも関わらず、次回接触時には必ず前回接触時の情報を保持してハブの集いに参加します。ただし人語は理解するだけに留まるらしく、キジムナーによる人語の使用事例は今のところ一切確認されていません。本土の認知信仰があやふやであることも相まって鳴き声も「キキー」「ムナー」と非常に不安定であり、ハブ内部ではブレがデフォルトのマスコットキャラクター的な扱いを受けがちです。
評価:
主要任務は偵察と情報収集、戦闘時の攪乱、石敢當跳躍後の一時的な反ミーム性付与です。キジムナーネットワークと呼ばれる島内の高速情報網を保有しています。
意思疎通が若干困難であることは否めませんが、ハブの構成員の前でのみ反ミーム性を解除することから少なくともハブを気に入っていることは確からしく、断片的ながら大量のキジムナーが合体した3m強の強化個体が暴れ回るという事例も確認されています。
ハブの手構成員ではないが、ハブの手と友好関係を築き相互協力体制下にる人物の総覧
オヤジ
所属: 沖縄県信用漁業協同組合連合会
性別: 男
生年: 1982年4月5日
職責: 漁師のオヤジ
概要:
セーフハウスと船舶操縦の技術を提供してくれた漁港のハズレに住んでいるオヤジ。蛇の手入りは断固として断られたが、紆余曲折あって命を救ってしまったせいで桟橋付きの簡易宿泊拠点と小型高速艇一隻を貸し出してくれた。腕っ節はやたら強い。本当にいい人だからこそあまり騒乱に巻き込むべきじゃない。
ヤクザ
所属: 燕組
性別: 男
生年: 非公開
職責: 武装/情報提供
概要:
沖縄発祥の弱小極道であり、近年出張って来た有村組や中華系マフィアの暴走を止められないまま燻っていた。暇を持て余した挙句敢行された諸島内犯罪組織一斉掃討大作戦でハブと刃を交えたが、互いにこの島のゴミ共の一掃を夢見ていたことが発覚した直後いきなり意気投合する。
組を壊滅させたケジメをつけるため、また友好関係を維持するために、ハブが諸島内及び島の外からやってくる犯罪組織の駆逐作戦を担当し、燕組がその後方援助に発掘した旧米軍の兵装や強奪銃器を提供するといった内容の条約を結んだ。