公然と秘密を盗むハウツー




「ようこそクソッタレクソクソ機関日本支部大阪拠点へ」
諜報機関の事クソッタレクソクソ機関って言わないでください」

諜報機関は未収容のSCPオブジェクトの捜索・追跡・捕獲や、敵対関係にある要注意団体の情報を収集する任務を負っています。諜報機関の潜入工作員は主要な地域に配置され、民間人や民間団体に扮しています。諜報機関員は様々な防衛・法執行機関など世界中の特別業務を行う機関から雇用されています。

──財団内部部門一覧より抜粋

⬆コピペよくないかもしれない?要検討


大阪拠点の諜報機関が人員不足のためわざわざ東京拠点から何時間もかけてやってきたが、第一声がこれである。同意見ではあるが職場について第一声がそれはやる気がなくなるしここでやっていける気がしなくなる。


「えー、東京拠点から来ました。氷月 止 ひづき とどめです」
「今日からお前のバディの時田 列 ときだ れつだ。今までの実績は?」
「東京都限定ですが、3年間で東弊重工の新規輸送ルートを5つ、石榴倶楽部のアジトを2つ、有村組の違法事業を1件を摘発しました」
「オーケー。十分だエリート君」


そこまで話せばこっちにこいと言いながら施設内を歩き始める。廊下から周りの景色を見るが、東京と変わらない景色だった。諜報機関は基本的に同僚にも情報を渡してはいけない。同じクリアランスでも、同じ部署に所属していたも、同じ釜の飯を食った仲だとしても。

……ここだけ聞けば通常の財団の情報規制と変わらないと思う人もいるだろうが、諜報機関は徹底して情報を隠している。物理的に。部屋割りはされていても窓などの外から中の様子を見れるようなものは一切ない。恐らくそれぞれの部屋の中も同じように壁で区切られているんだろう。


ちなみにさっき教えた実績は全部嘘だ。同じぐらいの実績は実際に積んでいるが正確に公開することは決してない。


「よし。じゃあ座れ」


そして、東京拠点の諜報機関の施設には唯一壁で仕切られていない部屋がある。社員食堂だ。それは大阪でも同じようで、人が全くいないところも同じだ。何故ここだけオープンにされているのか、社員同士の交流を深める等の意図があったのだろうが使う人間のことをわかっていないやつが建築したのだろうか。


「よし。じゃあ大阪拠点で働く、というより俺と働くために教えておかないといけないことがある」
「よろしくお願いします」
「じゃあ簡単なオリエンテーションを始めるぞ」












「ボール持って」
「はい?」
「ほら。そんでゴミ箱狙って投げて、入ったらガッツボーズ取って」
「え、あ。はい」


ボールを受け取った彼はゴミ箱に向かって正確な放物線を描いて投げ、入る。入った音を聞いたとともにグッドサインと共にガッツポーズをとる。どんなに小さなことでも成功すれば嬉しいものだ。しかも一発成功した。指示されたガッツポーズにも少しは力が入ってしまう。




その目線の先には先ほどゴミ箱に入れたはずのボールを持ってニヤニヤしている時田がいた。




「は?いや、二個持ってたんでしょう実は」
「ゴミ箱の中見ろよ」


ガッツポーズを取った恥ずかしさを誤魔化すように急いで立ち上がりゴミ箱の中を見る。ゴミしか入っていない……わけではなく、そもそもゴミすら一つも入っていない。まったくの空だ。どれだけ探したとしてもボールは見つからない。


「どうやって取ったんですか?」
「過去改変」
「冗談でしょう」




「いや、マジだよ。事実って書いてマジって読むぐらいな」




真実って書くんじゃないんだと思いつつ、どうしても信じきれなかった。というのも正直に言ってしょぼいからだ。ボールを消して、手元に持ってきたなんてマジシャンでも──トリックはわからないが──できそうだと思ったからだ。


「なら、もっとすごいことしてくださいよ」
「ぞこの自販機、釣りが貰えるところに入れてきた」

「こいよ。仕事しながら詳しく教えてやっから」


もし財団の諜報機関を見つけたら絶対に近づくな。いや、近づかれるな。いつどこでどんな情報が盗まれるか分かったんもんじゃない。触れられでもしてみろ。PCのパスワードから全身のホクロの数までありとあらゆる情報が盗まれる。

メンタリストなのか、凄腕ハッカーなのか、それとも……あぁ、対処法な。一つしかない。親指と人差し指を立てろ。そいつを狙って、バン!だよ。だから財団が嫌いなんだ俺は。強すぎるやつに、俺たちは単純な対処法しかできないんだよ。

──世界オカルト連合 精神部門エージェント

http://scp-jp.wikidot.com/list-of-foundation-s-internal-departments

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