無数の眼アルゴスが都市に着していた。垂下した摩天楼は不可思議の奈落を見据え、赤血の如き人々は末梢に至る交通網を経て悪徳を為す。神学は重工業に溶解し、工業ベルトそのものが巨塔の如き唸り声を上げる。ここはアウターオーサカ。地獄の太陽が燦然と輝く、世界の飛び地。
「都市は大海だ」世界のどこかで誰かが呟く。「強者が弱者を喰いモノにする、鉄の塩辛い悪臭に満ちた大海」天地真逆の信仰都市は、巨大な生命体の個として止め処無い産声を上げ続けている。
「まるで冥府ハーデスの様相じゃないか」
一陣の風が吹いた。電子ネットワークに覆われた地獄に、伝令の風が。ネオンサインがぎらめく。
OUTER/OSAKA
ピテクサエ
「つまりだ因業者シャークくん、その金をすこぉしばかり分けてくれると嬉しいんだが……」
「断らせてもらう」
渡航者蔓延る混沌の街、サカイの路地裏で二人のロクデナシ──モヒカン男と鮫人が談話していた。シャッター上のネオンサインは切れかけ、遠くに客引きのポップソングが聞こえる。鮫人の懐には五拾萬圓イェン。大金だ。
「そんな事言わずにさぁ、交渉しようぜ因業者シャークくんよォ」
「黙ってりゃいいんだ、霊柩者デッドレッカー。せっかく俺のビジネスが上手くいってるって時に」
「ははぁ、そりゃないぜ。友よ、人脈も大事に出来ない奴はいつか手痛いしっぺ返しを喰らうぜ?」
「ご忠告どうも」
やれやれといった様子で首を振った、デッドレッカーと呼ばれた男は楔形のロゴが印刷された缶を手に取った。蓋には、やや畝った字体で「B.T.」の文字が刻まれている。男が手を捻ると、プシュウと音を立てて缶が開く。
「純正品か」
「普通はそうなんだよ、因業者さんよ」
「この街に普通の奴がどれだけいると思ってるんだ?法に従って生きる奴の方がもはや少数派マイノリティだろ」
呆れたように首を俯けた、シャークと呼ばれた男は楔形のロゴが印刷された缶を手に取った。蓋には、やや畝った字体で「8.T.」の文字が刻まれている。男が手を捻ると、ボコボコと音を立てて缶が開く。
「"自作品"かい。効能は?」
「聞いて驚け、思考速度6倍」
「……ハハハ!そりゃいい、イカれてやがる!」
「思ってもないくせに、よくポンポンと賛辞の言葉が飛び出すな」
「まさか!アノエナの違法"改良"に関してお前の右に出る奴はいねぇだろ?」
アノエナ。アウターオーサカに本社を構えるヘキサド傘下の超常企業"ベター・トゥモローB.T."発の商品。経口摂取をトリガーとした奇跡論術とパチパチはじける炭酸飲料の親和性がウリであり、サカイやウランバーナを中心に軽くブームを起こしている。一方で製法は完全に社外秘であり、胡乱な粗悪品が市場に出回り、依存者や死者を多く排出する騒ぎとなっていた。鮫人────ケールもその一人だ。魔法のごときアノエナに魅せられ、依存し、さらなる刺激を求め、仕組まれた奇跡論を過剰に"改良オーバード"するのが彼の仕事ビズだ。
「……まあ、おだてても無駄だ。せいぜい御自慢の死体運びで稼げばいいさ」
「はっ、相変わらずだな!せいぜいO2PDマッポの世話になるがいいさ、犯罪者」
「死体とおままごとしてろ、霊柩者デッドレッカー」
鮫人ケールは立ち上がり、早歩きで路地を抜けていった。モヒカン男はそれを薄ら笑いを浮かべ見つめていた。そして缶を捻り、傍にある金網のクズ籠に投げ入れる。男の欠伸が路地に反響する。常夜の都市で、どこからか迷い込んだ黒猫がミャオウと鳴く。
赤血球の憂いが脳漿に届く事は終ぞ無い。脳漿が「これ」と認識した事だけがこの世界の問題だ。街に蔓延る犯罪及びクレイニアへの不平不満を泥酔の夢の中に溶かす人々を押しのけて、ケールは行く。ガスマスク付きのデッドレッカーが、酩酊の夢中に命さえ溶かした愚か者をキャリッジに詰め込む。キャリッジの外にはみ出た血みどろの電気ケーブルを認め、ケールは思わず目を背けた。しかし、彼らの行いに文句を言う者などいない。この食い食われの地獄には"分解者"が必要であると皆理解しているからだ。
「ようサメ公、買ってきたかよ」通りの向かいからネオンケーブルを纏うジョックがケールに声をかけた。「人数分な」ケールは彼がさも知己かのように応じる。「オウヨ、サンキューな、ハイ駄賃」欺瞞だ。「サンキュー」彼らが白々しい程に親しげなのは公の眼を欺く為だ。外見を工作し、一見すると既製品と見紛う違法アノエナは、取引を友人間のやり取りに偽造さえすれば不要に嫌疑の目を集める事を避けられる。笑った口の上でお互いの目は冷ややかだったが、サイバーゴーグル越しに表情はもはや意味を為さない。そして、彼らは誰からも気に留められる事なくその場を離れた。ケールの仕事ビズは因業だ。
カシュリと缶から音が鳴り、バキリと牙から音が鳴った。ケールは顔をしかめる。鮫人の牙は定期的に抜け変わる。そのプロセスに痛覚は然程ないが、無視できない違和感が思考を支配する。((億劫だ))虚ろな目でアノエナの蓋を開け、半分ほど飲む。精神への異常性。彼の思考は直列化した。歯の違和感も先の仕事ビズも全て思考の外に置き、唯ごった返した人の海を行く。やっと掴んだ収入、これが彼の人生のすべて。
『グッモーニンアウターオーサカ!本日のドブ腐れニュースの時間だ!先日行われたYakushi傘下企業による粗悪"アノエナ"への一斉訴訟の噂はもう聞いたかい?流石O2PD、こういう時だけはよく動く、昨日時点での密売人の摘発数は早70件以上らしいぞ!おお怖い怖い!ラジオをお聞きの密売人たちは早めに足を洗っとくか、さっさと逃げるかするんだな!さて次のドブカスニュースは……』
人生の全てであるはずだった。
1. 簒奪
「助けてくれヘルマン、仕事を探してる」
『おいおいケール、いつもの呼び方を忘れたか?よっぽど焦ってるようだ』
モズ・ストリートの車中に男がいた。焦った表情の男は鮫人、ケール・ローペスであった。先ほど抱いていた余裕はO/Oのネオンの中に消えたのか、皮肉の一つすら吐くことは無かった。
「そんな事どうでもいいんだよ!ヤクシの野郎、いよいよ本腰入れて一斉検挙を始めやがった!」
『へぇ、この前「バレないやり方を見つけたんだ」って得意げに話してたのは誰だっけ?』
飄々と通話に答えるのは先ほどのデッドレッカー───ヘルマン・サンソンだ。彼の口から飛び出すのは、余裕を暗示する皮肉。通話画面越しに彼がバーでヘラヘラしているのを見て、ケールの頬が紅潮した。
「お前は安全圏からヘラヘラと喋ってるだけでいいかもしれんが、こっちはヘキサドに眼を着けられてるんだぞ!?」
『企業の専売商品の粗悪コピーを売りつけるなんて違法ビジネスを始めた自分が悪い、そういう視点を持ったことが今の今までなかったとしたら、これを笑わずして何を笑えって言うんだ?」
カメラに向けてニターっと眼を細めるヘルマンはひどく得意げだ。スピーカー越しに聞こえるローテンポのジャズですら彼を苛立たせるのか、ひくひくと動く表情筋を抑え、あくまで平静にケールは答えた。
「お前の死体漁り───霊柩者デッドレッカーが合法みたいな言い方をするなあ、ヘルマン」
『俺のビズは基本誰も損してないだろ?でもお前は違う。営業妨害という形で企業、それもオーサカを牛耳る六頭体制に喧嘩を売っちまったんだよ!』
ケールはインプラントを潰しかねない力で頭をむしった。
『相当苛立ってるみたいだな、ケール?』
「あまり正論を吐くな。それで、何か仕事は無いのか」
『おいおい、俺はただの屍体運びデッドレッカーだ、仕事選びフィクサーじゃない。しかしまぁ……皮肉もプライドも無しに俺に頼み事をするお前は随分滑稽だぞ!』
「……お前に頼んだ俺がバカだった。もういい、別のところを頼る」
『オイオイ、まあ聞けって。仕事の依頼って訳じゃ無いんだが……今、デッドレッカーの間で囁かれてる噂があるんだ』
そこまで言うと、スピーカーからほうっと息を吐く音がした。ケールは思わず顔をしかめ文句を言った。
「それやめろ、聞いただけでも鼻がゾワゾワする……で、何だって?噂?」
『おいおい、煙草くらい吸わせてくれよ?』
「それはもういいから、噂について聞かせてくれ」
『……ドートンに、ひときわ強い煙が立ったそうだ」
そこまで言うと、再びヘルマンは煙を吐いた。その煙にヘルマンが滞在するバーのネオンサインが乱反射して、妖しい紫色に揺らめいた。
「……紫煙絡みか」
『勘がさえてるじゃないか、因業者』
ヘルマンはけらけらと笑う。人を食ったような笑いが彼の耳を逆立てる。
『ヨドガワのスラムクイーンが頭を悩ませてるらしいし、本人に会った上で調査を引き受けてみたらどうだ?俺の記憶が確かならお前は身体も良く動く方だろう』
「儲からなさそうな話だ。ヨドガワのスラム如きが出してくれる金で、一体何が買えるんだか」
『ところがどっこい。つい先日ヨドガワの武装スラム、七天八鬼シチテンハッキはアルセリウスO/O支部のサーバーからウン千万のO/O園をせしめたらしい。』
「……つまり?」
『ビズを成功させればガッポガポ、ついでにビッグスラムとのコネクションが出来る。どうだ、これ以上良い話はないだろ?お前は俺に感謝すべきだぜ、ケール』
ヘルマンが得意顔で饒舌になりはじめる。人が集まるバーでそんな大声出すな、とか一体どこからそんな情報を集めてくるのか、等の疑問を呑込んで、ケールは思考の後ゆっくりと口を開いた。
「……おかしい。七天八鬼にそこまで腕の立つランナーはいなかったはずだ。本当に信頼に足る情報か?」
『低迷と犯罪の街にも確かな進歩はある、ってこった。まあどうしても気になるなら本人達に聞けばいいじゃないか』
「というか、さっきからお前に得がなさそうな話の割に、やけに懇切丁寧に教えてくれるじゃないか」
『もし紫煙絡みなら、大なり小なり死体が発生するだろ?その死体を俺が対霊的霊柩車で掠め取る!これが理想的なWINWIN関係って奴だ』
「訂正。お前は分解者(ディコンポーザー)というよりかは腐肉食者(スカベンジャー)だったな」
『梱包ジャー?スカトロ便座?何の話だ?』
「やっぱりお前は薄汚いデッドレッカーだなって話だよ、ヘルマン」
デッドレッカーにも誇りがあるぞ、という旨の雑音が始まったので、ケールは通話を切った。足元に目を落とし、昔に捨てられたのであろう吸い殻を何気なしに見つめる。靴でそれを磨り潰す。そして、遥か摩天楼の根元を見上げる。ネオンと蛍光の群れが幾層にも連なった、アウターオーサカの街を。
10:52
ヨドガワ 5番線
ヨドガワ。ヘキサドが一つ、トウヘイが支配する、鉄錆とパイプ、重金属の匂いに塗れた工業都市。基本的には工業都市らしく工業団地や複雑な交通網が入り組んでいる機能都市だが、神学的溶鉱炉で処理しきれなかった廃材にありつくホームレスが作り上げた大規模スラム集合体クラスタが巨獣の如き様相で街の一角を喰らい始めている。そんな街をモノレールから見下ろすのは、青肌とドレッドヘアの二人組、因業者と霊柩者だ。
「見ねぇうちにまたデカくなりやがったんじゃねぇか?この淀川貧民窟ヨドガワ・スラムはよ」
「この様子じゃ、貧民窟ディプライブド・シティというよりは貧民城塞ウォールド・シティだな」
「よくもまあ、あのトウヘイの縄張りであんなデカい建物立てやがる。締められてないのが奇跡に近いんじゃないのか、エェッ?」
「ヨドガワスラムはあの『七天八鬼ノーマン・ビヨンド』と『孤魂統罪アブラス・ブリーフ』の二大武装スラムを抱えてる、いくらトウヘイでも潰すには荷が勝つだろ」
「アブラス・ブリーフ?あの狂犬を飼いならしたってのか?全くいかれてる、天と地がひっくり返ったからって何でもやっていいわけじゃないんだぞ」
下り坂に差し掛かった所で、幣と恐竜の意匠が刻まれたドローンの編隊が真横を通り過ぎる。ヨドガワの治安維持AIドローン、「Camelot」の定期巡回だ。
無論、烏合の衆であるホームレスの集団がそのような規格化された大規模スラム砦を建造できるはずも無い。では、なぜヨドガワには鉄の巨獣が建ったのか?答えは単純だ。並外れた指導者の存在。
錆び付いたトタンから、赤鈍色の滴が垂れる。暗闇を照らすのは、上から下まで張り巡らされた深紅の雪洞。数十階にも及ぶボロボロの摩天楼は、ボロボロのコンクリートと僅かな金属コンテナ製の住居が幾層にも重なってそびえ立っていた。むき出しの鉄筋を隠すように壁に夥しく張り付いているのは、住民達の自治法が記載されたポスター、企業連の宣伝広告、そして「イヨ」なる存在を崇めるカルトの勧誘ビラ。こちらを見つめる痩せこけた少年の足下で、Nissoによる遺伝子改変を受けた四ツ目ネズミが箱の間へと吸い込まれていく。ぐしょ濡れの道をひたすら登っていく。目指すは最上層、「ヨドガワ・スラムクイーン」なる依頼人の居住区だ。
ここまで階段を歩くのに、何十分かかっただろうか。その部屋が依頼人の部屋だと分かるのに、ほんの数秒もかからなかった。下層から続いていた雪洞の道が、ある扉を目前にピタリと止まっていたからだ。それは、木造の板に金属製のドアノブを付けただけの簡素な扉とは一線を画する、例えるならば駅前の宗教施設のような物々しいゲートだった。金属部分をドンドンとノックする。
「オイ、入るぞ」
「しばし待ち給へ、和邇の子よ」
僅か五秒後、鈍い音と共に扉が開く。眼前には紫色と橙色を基調とした小汚い幟、神輿、そして巨大な市女笠と着物を着た、小柄な人影。隠された顔面部分にぼんやりとホログラムが映し出される。
「ようやく来たのかえ、『因業者』の方」
「あんたが『ヨドガワ・スラムクイーン』か」
「左様、左様!わてこそがヨドガワスラムの女王、イヨぞ」
「オイ、ケール。こいつは稀代の厄ネタだぞ?お前の悪運は尽きる事を知らないな」
ヘルマンは後方座席から身を乗り出してケールに問い詰める。少女の体から立ち込める紫煙が空調から排気される。ブブンブンブブン。アクセル音がサカイの路地に鳴り響く。
「厄ネタだぁ?」
「知らねぇか……ま、一生サカイに引きこもってた良い子ちゃんは知る由もねぇか」
通りのネオンサインのピンクがケールの長く伸びた耳を掠める。サクラノミヤに近づくにつれ、街はより一層色めき立つ。目をキラキラと輝かせる少女を確認すると、ヘルマンはひどく小声で話し始めた。
「……子供ガキの紫煙使いは、大抵長続きしないんだよ」
「何だ?耐久年数的な話か?」
「少し違うな。良いか?紫煙の力は成長期のガキには過ぎた代物なんだ。良くて体が動かなくなるか……まあ、普通は遺体も残らないくらいボロボロになって崩れ去るのがオチだな」
描写メモ
『シンサカイ駅からヨドガワ駅への路線は現在「ナイトトレイン」の突発的破壊行為により運航を停止しています。ご利用のお客様には深くお詫びを申し上げます。ヨドガワに御用のお客様については、現在サクラノミヤ経由の普通電車が振替運航しております』
正にその時、通りの方から悲鳴とガラス音、そしてアスファルトを削りとる高い金属音がケールの耳に入る。通りを覗く、刹那、目の前を巨大な肉塊が鼻の数cm先を猛スピードで通過した。
vs肉電車
O2PDがしぶしぶ鎮圧しに来るので逃げ……
紫煙匂わせ
ビズのモチベーションを上げなければいけない
肉電車の描写
金切声、暴走中
「いやだ、もうおいていかないで」
「たすけて、たすけてよ、"クロノミア"」
刹那、マゲンドの空は歯車に覆われる。眼前の少女の背からは大量の機械部品と、透き通った水晶の単眼、巨大な壁掛け時計、そして絶え間なく噴出する紫煙。あたり一面に展開された歯車の散らす金属音と火花は、主を傷つける肉への怒りか。
「おお、おお!何とも素晴らしい、甘美、完備!『ヂャギマシェ』も偶には面白いモノを持ってくるではないか!鼓動の時計と歯車教の神が齎した"紫煙体"とは!では私も答えよう、滅びの道を行く修道女よ!来たれ"オネスティ"!ヤツのニューロン・ネットワークを程よく破壊せよ!」
紫煙体設定
"クロノミア"
紫煙使い: カシミ
鼓動の時計によって閉ざされた時の中で出会ったMEKHANEの器、その経験をもとに少女の中で生み出された巨大な"紫煙体"。鼓動の時計を中核として周辺に肋骨状に機械部品が展開されており、その上部に水晶のように透き通った眼を持つ。サモトラケのニケのように頭部は持たないものの、歯車や機械部品、導線、壁掛け時計などで構成された二対の巨大な羽が存在する。少女の孤独を恐れる心の現れか、紫煙体は少女から分離することはできず、背中から蛹が脱皮するように生えてくる。元ネタはLimeの"Chronomia"。
"オネスティ"
紫煙使い: マゲンド
普段は単眼の蠅の群体だが、寄り集まるとプライミーバルの未来蝙蝠みたいな外見となる"紫煙体"。既存のネットワークに干渉しない独自のネットワークを形成できるほか、既存のネットワークに侵入することも可能。単純な戦闘力は地下東京のワニレベルだが、ニューロンネットワークに侵入しシナプスを焼き切るという非道な戦闘手段も有する。元ネタはビリー・ジョエルの"Honesty"。
"ミーティア"
紫煙使い: ヘルマン
淡く輝く、小型の太陽系模型型の紫煙体。常に不規則なジャイロ回転と運動エネルギーが発生しており、手につかんだり投げたりすることで想定外の挙動で飛んでいく。紫煙使いによるある程度のコントロールも可能で、意識外の角度から紫煙体をぶつけたり、自分の周囲を衛星のように回転させることも可能。噂によれば、「奈落越え」に関係する紫煙体だという。元ネタはDIVELAの"METOR"。
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