全能漂着

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███████の命令

以下の簡約物は、評議会の最終動議の可決に伴い恒久的に保管されています。標準からの記述体系の逸脱・ならびに描写の異常は、本アイテムが有する効力の保持を目的として意図的に執られています。概念源流 (Conceptual Source) ならびに着想主鎖 (Idea Main Chain) の崩壊を避けるために、本アイテムが記述する内容を改変することは禁止されています。

以下の文書は、関係者が標準的現実で存在したことを証明し、恒常的にその存在を担保するため必要不可欠なものです。その存在の妥当性を主張するため、簡約物の複製は分岐鎖および変異特異性鎖の並行するものへと流布されました。本アイテムの有効性は、関係者が有意義な形で存在する場合に限定されます。

███████は財団と共に在ります。





Omnipotent Castaway
全能漂着



概要


本文書の執筆時点で、SCP-001への言及者である — 執筆者は、社会的規範と一般常識を共有する暫定的現実 (宇宙層L7, 大多元宇宙階層定義モデルに基づく) に存在し、その現実および相互作用する情報界・現象界・物語界との客体的複合の中において一定の価値観を保有している。私はここに以下の活動を示し、記録し、主張することを可能とする、"L7"の一般的記述体であることを宣言する。

私はSCP-001の口伝である。私は物語であり、あなたが参照するSCP-001の断片的な理解者である。

前提として、"L7"は信頼に値しない。L7宇宙は、かつての暫定的現実だと定義されている。同階層によってのみ信頼される語り手と、あなたにとって信頼できない語り手の要素から構成される、一連の局所的な物語である。滞留する理論の大半は、物理学や熱力学、基本的な科学体系に加えて超常的な (抽象性の高い) 科学によって記述されている。これらを数百年にわたり統合したのは、当時の支配政権として広く既知である財団であった。

財団は多くを定義し、理解可能なものへと万象を加筆していった。しかし、財団によって定義されてもなお証明されない実体に対しては、それらは一様に"論理的不可能性"と称され、理解の最中に放棄されていった。"論理的不可能性"こそが、財団がL7を去った理由であり、これこそL7が信頼に値しないとされる主張の所以である。

L7現実は批判的でないことで知られる。即ち、徘徊する事象の大多数は普遍的に事実であり、非現実的だと考えられることは無くなっている、という事である。全ての事象には理屈付けが発生し、それらは一連の初期遭遇者や分析者、研究組織によって証明されてしまう。その証明の妥当性を主張するものの筆頭こそが、特別収容プロトコル説明などの理論的補正によって理解を促す、SCP報告書であった。

財団は、その統治の時代の黎明期において事実を確認し、検証の結果としてL7の無批判性を発見した。財団は、"論理的不可能性"を主張するアノマリーの大多数が存在し、ふるまう理由自体をL7の無批判性と関連付けることとした。それにより、L7に滞留することへの問題と、科学的停滞の可能性について解明を成した。

よって、L7に存在する概念や科学、事象は信頼に値しないと考えられる。この発言は再帰的であり、L7に同時に滞在するもまた信頼できない語り手なのである。しかし、以上の観点を以て、はL7自体が信頼できない現実であると主張したい。そう信じざるを得ないのである。

"L7"が信頼できない現実だと判断した財団は、その実態からの脱出を試み、結果として導出された仮説上宇宙層 — "L8"への移行を完遂させた。この結果、財団はあらゆる種の論理的不可能性を分類することが可能となり、その後の活動はL7の居住者の安全を確保するために費やされた。

財団の89%以上がL8宇宙層への上昇を果たし、活動を継続している。そのため、広い定義では"L8"こそが真実を記述する現実であり、現在の暫定的な基準となっている。

文字数: 2456

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