SCP-XXXX-JP - 安心はいらない
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SCP-XXXX-JP(回収後に撮影)


特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81-109の標準物品収容ロッカー内に収容されます。SCP-XXXX-JPを許可なく持ち出すことは禁止されており、実験にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要となります。

SCP-XXXX-JPを用いた実験に被験者として参加した人物はサイト-81-109の標準人型隔離セル内にて保護されます。隔離セル内に設置される物品は安全性チェックを通過したものに限定されます。被験者には必要に応じてカウンセリングや精神安定剤の投与を実施する必要があります。

説明: SCP-XXXX-JPは紅色の錠剤です。成分解析の結果から、複数の異常成分が含まれていることが判明しています。現在までに39錠のSCP-XXXX-JPが回収されており、各実例ごとに枝番号に指定されています。

SCP-XXXX-JPを服用した人物(対象と表記)はリラックス効果や心理的ストレスの緩和を体験します。これらの影響はSCP-XXXX-JPの服用から2時間が経過するまで持続します。また、副次的影響として正常性バイアスや認知的不協和などの心理的影響に作用することが判明しています。これにより、対象は多くの場合において、事態の楽観視や事実の曲解を頻繁に行うようになります。これらの影響は記憶処理剤を投与した場合であっても除去できません。

SCP-XXXX-JPが対象に対して与える影響は服用回数に応じて増大していきます。結果として、対象は最終的にSCP-XXXX-JPに対する過剰な信頼と期待を寄せるようになります。この状態の対象は「物質依存」1に陥ったヒトと同様の精神状態となっていることが判明しています。


補遺XXXX-JP.1: 発見

SCP-XXXX-JPは北海道留萌市にあるアパートの一室(205号室)にて発見されました。発見契機は該当アパートの住人による通報であり、通報内容は「205号室から腐敗臭がする」という旨のものでした。これを受けて出動した警察によってSCP-XXXX-JPが回収され、その後財団に譲渡されています2。回収現場には該当アパートの205号室の住人である片桐 栄吉氏3の死体と同氏の氏名が書かれた日記帳が存在していました。

財団はSCP-XXXX-JPの譲渡に伴い、片桐氏の死体と日記帳の回収を行いました。財団による回収後に実施された片桐氏の検死や回収現場の検証などにより、片桐氏の死因が頸部圧迫による窒息死であること、自ら市販のロープを用いて頸部を圧迫した(すなわち自殺した)ことが判明しています。財団は片桐氏の死にSCP-XXXX-JPが関与している可能性を考慮し、日記帳の内容の確認を行いました。日記帳にはSCP-XXXX-JPに関する記述が複数存在していました。これにより、財団は日記帳を文書記録XXXX-JP.1に指定したうえで保管することを決定しました。

文書記録XXXX-JP.1の内容については補遺XXXX-JP.2を参照してください。


補遺XXXX-JP.2: 文書記録XXXX-JP.1

以下は文書記録XXXX-JP.1の内容の一部抜粋です。記録の全容については別途資料を参照してください。


文字数: 2346

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