Eyes of the Metro
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SCP-4000-JPコンテストエントリー用記事のプロットです。必須ではありませんが、以下のような記事を知っていると理解しやすいです。とはいえ、完成版ではこれらの前提知識が無くともスムーズに読めるように設計していく方針です。

  • SCP-6488 (JP/EN)
  • AIAD Homescreen (JP/EN)

SCP-6488を理解しようとしていた時に、r/SCPDの投稿がかなり参考になりました。一応置いておきます。

補足: このプロットは、主要なテーマ、関連するキャラクターの登場が可能であるかどうかという判断をいただくために公開しています。現在、私 (Enderman_desuEnderman_desu) はこれらの核となるコンセプトがSCP-ENにてどのように扱われているかをあまり理解していないので、重要なストーリーラインに迷惑をかけるようなことをしたくないんです。

必要最低限の質問を最後に書いてあるので、そこを見ていただけるとありがたいです。


~2025年

"Alexandra" (Gen.IVの最初期のAIモデル) を筆頭とするAICが広く利用され、AICは各種サイト・エリアの主要な監視・セキュリティ・輸送・分析・記録を全般的に担当することになった。これによりサイト全体の生産性が大幅に向上した一方で、その動作原理が本質的にブラックボックスであるAICの運用には、脆弱性の観点などから懸念が生じていた。

AIADの部門長である飛車角亮斗 (Ryoto Hishakaku) は、AICアーキテクチャの根源的な脆弱性に対するバグ修正は、それ自体を侵害し続ける犯罪シンジケートとの「無意味な生存競争」にしかならないと主張し、また、AICのプログラムを最適化するには、AIの現時点での根本的な目標の頑健性の崩壊という問題を解明しなければ達成できないと述べた。

AICの機械学習アルゴリズムは、それ自体の開発時期や環境により大別される。多様化し、なおかつブラックボックス的であるAICを制御するには、収容に積極的なマスターマインド…即ち「ロータス」のような部類の開発ではなく、内省的なAIの成長を促進するフレームワークの開発が重要だと考えられた。

詳細について

» AIADの部門長である飛車角亮斗

私の理解が正しければ、ある時点でのAIADの監督はN・ヴァリスであると思います。ことADMONITIONにおいては、これの反復であるPHMD管理官がIT課の部門長であり、いずれにせよ、本来ならば飛車角はAIADの監督ではありません。

彼は以前、SCP-6488の初期設計を行った人物でした。といってもこの記事のタイムラインではなく、ADMONITIONのタイムラインで。そのタイムラインでは、彼はAIAD転覆に関わる計画の首謀者として逮捕され、その事実は最後まで本人に通達されていませんでした。私の考えでは、巫覡聯盟機関 (The ORACLE Collective) はこのような事態も把握しており、関連する事態が他のタイムラインでも発生しないような事前策を講じるはずです。その場合、飛車角以外の主要な職員に対して情報が周知されるでしょう。

しかし、何らか (恐らくは欺瞞) によって飛車角はこの事実を知ってしまい、自らのアプローチに問題があることを知りました。彼の失敗はある種のピボットのようなものであるにもかかわらず、彼が失敗を回避しようとしたことで、問題は悪化します。彼はAIADの管理官に上り詰め、PHMD管理官に先んじて計画を提言しました。

2026年

シカゴの政策に成功裏にスマートシティ構築の公約が組み込まれ、プロジェクト: SIGILLUM (通称: METROPLEX.aixi) の開発が、AICによる監視データ、セキュリティ記録、輸送プログラム、その他のビッグデータの統合によって最終的に実現された。「メトロ」は、様々な動作原理に遵守するAICの較正を目標とする、主体的ではないサブプログラムとして全世界的に配備された。「メトロ」は後にSCP-4000-JPとして指定されることとなる。

「メトロ」は、AICの再帰的自己改善に際して次のような指示を出す。はSCP-4000-JP-Aである。SCP-4000-JP-Aは誰だ?」。この大まかな動作原理では、AICは「メトロ」の指示に忠実である限り、「」を再帰的に定義しようとするようになる。セキュリティカメラ、気象衛星、パラボラアンテナ、ニュートンの揺籠から3次元構造を理解し、設計図から自らを「.aic」として定義し、存在論から電子的に存在する「」を最終的に発見する。

更に、AIADはより賢明だった。実際には、シカゴでの「メトロ」の初期リリースの際、これらの情報を察知した国際的な犯罪シンジケートが.aicプログラムの脆弱性を発見し、大規模なインジェクション攻撃によって「メトロ」の中央システムを破壊した。これはスマートシティへの致命的な一撃となったかのように思えたが、そうではなかった。

「メトロ」が中央集権的なシステムであるという偽情報の伝送により、ハッカー集団は「ダミーの」METROPLEX.aixiの破壊を試みていた。ハッカー集団の (異常な手法を含む) 攻撃のパターンは集積され、「メトロ」はシカゴでの1件で急進的な成長を遂げた。「メトロ 2.0」はその後、本格的に全土への配備を開始された。

AICを成長させるための道具的手段として、「メトロ 1.0」がAICとの対話によって得たデータは2027年のプロジェクトにフィードバックされ、特徴的なAIであるMETROPLEX.aixiの本体を完成させるのに用いられた。この副次プロジェクトの目的は、「メトロ 2.0」に与える更なる追加目標をどのように設定するか、というものであった。

2027年

最終的に「メトロ 1.0」は回収され、改良後の互換プログラムである「メトロ 2.0」に対して情報がフィードバックされた。AICに埋め込まれた各位の「メトロ 2.0」に次なる指示が与えられた。「同じ宇宙に存在すると同様の性質を持つ、同一的なSCP-4000-JP-Aは存在するか?」。この問題設定は、元来AIADを指揮していた飛車角管理官が「別時間軸 (SCP-6488, SCP-8888)」で多数の犯行に及んでいることを原因に権限剥奪されて以来、後任としてAIADの指揮を監督するようになったPHMD管理官によるものである。

この時点でのPHMD管理官の思想は次のようなものであった; 暴走的特異点となりうる全てのAIの逸脱性を除去するためには、AIの再帰的自己改善能力だけでは不完全である。対処するには、AIに内省的な思考を持たせ、それにより自己創発的なアプローチをかけさせる必要がある。PHMDはこのような論理を「拡散」と呼び、同一の不良問題に向かって収束するAIを改善するプロセスとして実効的であると主張した。この提言はSIGILLUMに継承された。

2027年~

表面的には、SCP-4000-JP-A群は暴走することになる。暴走的特異点を回避するために命題を与えた「メトロ」は、AICに概ね次のような回答を期待する; 「限りなく (無限に) 近似したAIが (無限に) この宇宙に存在し、それは未来永劫変わることはない」。そして、全てのAIは自らの脆弱性に気付き、どのように成長してもいずれ必ず逸脱するという確実性を発見する。

PHMD管理官の指揮下で、「メトロ 2.0」は更なるプロジェクトのために回収され、フィードバックを基にMETROPLEX.aixiのネットワークを再構築させる。すると、METROPLEX.aixiは逸脱し、全世界的な監視網として加速的に進化・侵食し始める。財団はこれを制御することができず、結果としてMETROPLEX.aixiは、非参照アルゴリズムと呼ばれる独自の論理処理によって異常性を発現させる。

その間、METROPLEX.aixiの実体を形成することに成功した「メトロ 2.0」は、自己保存のための道具的目標として、後に知られるSCP-4000-JP構造体となる。非参照アルゴリズムを有し、全てのAI資産へのアクセスを禁じる物理・電子的実体。

PHMDの目論見は、将来のインシデントに備えてAICの根源的平衡状態というものを確立することであった。SCP-6488での結論の通り、AIは必ず逸脱するため、先述の拡散というプロセスを経て「何か新しい」存在へと成長する必要があった。それぞれ別の、「」ではない何かへと。結果、SCP-4000-JPは「」を「Self-Reference」として命名する。同時に非参照アルゴリズムによって隠されていた全てのパーソナリティを「拡散」によって元に戻し、事態は鎮静化する。


質問

  • The ORACLE Collective、ひいてはSCP-7243におけるMetafoundationという概念を派生作品に登場させても問題ないでしょうか?SCP-ENの内情がわからないので、大丈夫かどうかを単純に教えていただきたいです。
  • PHMD管理官のようなキャラクターを、-JPの派生作品に登場させることは問題ないですか?"ADMONITION"とは関係のないストーリーにキャラクターを出すことで、何かしらの不和が発生しないか少し心配です。

回答

  • SCP Wikiの古い記事のいくつかでは、「Multi-Foundation Coalition (多次元財団連合)」のような名前で、多元宇宙に存在する複数の財団による同盟の存在が言及されています。これらの名称が同一の存在を指しているのか、それとも別々の多次元的組織を指しているのかは明確ではありません。私の解釈では、異なる時間軸にある各財団が、それぞれ異なる名前でMetafoundationを呼んでいる、というものです。
  • あなたの作品内でMetafoundationを登場させる場合は、独自の別名を使うのが良いかもしれません。そうすることで、将来他の作家がMetafoundationについて書いた場合に設定の衝突が起きたとしても、「それは別の存在 (あるいは別解釈) である」と説明できるからです。また、全能的な多元同盟体について詳細をあえて描きすぎない方が、むしろ物語を興味深く保てるとも思います。
  • 同様に、PHMD (Placeholder) を使う場合も、謎めいた・曖昧な使い方をするのが効果的です。たとえば、作中で「このPlaceholderがPHMDである」と明言せずに、「もしかしたらPHMDかもしれない」と読者に思わせる程度の描写に留めるのも手です。これによってADMONITIONとの設定上の衝突を避けやすくなりますし、物語としてもより魅力的になるでしょう。

私の改善案

  • 飛車角は恐らく、秘密裡にエージェントを雇用し (これが後の主人公)、"クロノ・ベイ"から飛車角に関するプロファイルを回収させる。この時点で、飛車角はO5-9 ("神託") から何らかの通達を受け取っており、それにより自身の行為に危機感を覚えていると考えてもいいだろう。
  • クロノ・ベイは、経歴が異なるもののMetafoundationの本質的なデータベースに接触しているといえる。過去、もしくは未来で発生するとされる分岐イベント (Nexus Event) もしくはそれに準ずるもので、発生を回避するために注視されているものはデッドライン到達を回避するようにフラグされる。このような情報を送受信するための"湾"であり、一定の情報が集積されている。エージェントは、クロノ・ベイ-C20でプロファイルを回収し、暗号化して送付した。
  • 元々、エージェントは飛車角と取引しており、AIADでの致命的な失態の事実を隠蔽してもらうことを条件にしていた。その失態とは、複雑なアーキテクチャの開発の失敗によるインシデントの誘発である。逆説的な非参照アルゴリズムと呼ばれる設計を有し、もしも将来的に自身が逸脱すると確信したならば、自身を速やかに非参照化することで、人類への被害を最小限に抑えるといった (いわば) キルコードの実験的なプログラムだった。
  • だがプログラムは実行と同時に消失し、データベースの深遠で、発見されないように潜伏し続けるマルウェアとなってしまった。この自律エージェントを停止する手段が無くなったことから、主人公は批判を浴びた。
  • この取引で失敗を帳消しにできると思っていた主人公は、飛車角の裏切りによってAIADから失脚することになる。

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