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十六節 ”無記” 連盟協定による意見文書

連盟の批准者に対する通達。本文書は、財団を筆頭とする多様な組織反復の下に署名済みです。協定に基づき、あなた方は本文書の内容を読み、遵守し行動する必要があります。

以下に概説される存在は、数多の惑星系において実に様々な研究の歴史を経てきました。その呼称もまた、多岐にわたるものです。”SCP-4755-JP”、”USCP+0001”、”NoRef”、”異状”、”溶常節”、そして”無記”。現周期のパトロンの観測に基づけば、これらの呼称が指す異常現象は極めて高い確率で同一である十分な論理的蓋然性があり、そのため本文書に記載される提言内容もまた、めいめいの惑星系において高度に有用なものであると説明できます。


共通紀元2028年、当時最古の研究チームが宇宙へと解き放った星間軌道サイトは、本現象が生態系にもたらした影響について調査・研究を行い、回復に努めました。しかし、当時の財団の力能では、可読形式の報告書を送付することが困難でした。それは即ち、異常特性についての記述を構築し、”無記”の影響を免れ、伝聞するということ。それは、古い体系とアイデンティティ、消費アルゴリズム、価値観といった、いわば物事の恒常性と関わる古い方法論でした。

我々の言葉では、そのような方法論の行使者を (Ātman) と呼び、これを排する現代的な方法論の行使者を、諸法無我の境地として定めます。

現パトロン (旧O5-6、通称”巫覡”) は、財団が提示したこれらの形而上学的な概念や要素、根源的に伝来する異常性という懸念に対して破壊的なアプローチを提唱し、”無記”の収容方法論を確立しました。その方法は、旧来の伝達様式では成し得ぬものであり、正覚なる探求のために”我”を総て排するものでありました。

邪見を問わず、また応えないこと。そのような戒めより、十六の節から成る連合体は”無記”を特別に分類より排し、これを記別することのできない問として定めました。

論ずることもまたさらに不要なのです。

分類等級5: 最高機密
巫覡 (ORACLE) の判断に基づく開示

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文字数: 2042

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