SCP-0001
CRYOPLEX

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コンソール ログ
座標: 不明
それで、結論は出たのかな?《小空洞》。君たちに十分な時間を与えてやったはずだが、残念ながら事象はそう長く待ってくれはしない。
選択肢は2つだ。今ある現実を享受しつつ死に果てるか、新たな現実を迎え入れるか。《衝撃弾》の連中がどうなったのかは我々の知る由もないが、言わずとも理解できるだろう。
他の者のようにはなりたくないだろう?それに我々が関与せずとも……この事象は加速していくだけだぞ。
コンソール ログ
19 - 《小空洞 // LOGAN》
分かってる、分かってる。だがもう少しだけ時間をくれないか?私の監督権限だけでは決行することはできない。監督評議会の連中全員が納得してくれるとは思えないが……。
同意を得なければいけないんだ。彼らを……どんな方法でもいい、納得させるか妥協させるか。それで権限さえあれば、送付された文書に私たちがアクセスすることができる。O5共が隠した金庫から引きずり出せる。
でも……どうやればいい?我々にはお手上げだ。
コンソール ログ
座標: 不明
《小空洞》、心配には及ばない。私たちが送信したパケットは、O5ごときのために用意したのではないからね。
それは数あるダミーデータの1つだ。その「異常放送」によるパケットデータの一部は……もっと身近に発見できる範囲に伝送できているはずだ。君にだけ座標を教えよう。そして、それを開け。
君たちのところのO5が私たちを……《大六核》をどれ程危険視しているかは言うまでもない。彼らなりの誇りもあってのことだ。だが、目の前の悲惨な状況からこれ以上目を背けているのは、臆病者にも等しい。
奴らの尻に火を付けてやるか、蹴飛ばしてやれ。君にはそれができる。
コンソール ログ
19 - 《小空洞 // LOGAN》
……。
このデータはなんだ?一体、何なんだ?
…ハハハ。《大六核》、これが事実ならO5どもは玉座にこれ以上座ってられないようだ。あなた方は随分と重大な不祥事を把握しているね。一体何百の……何千の宇宙に同じ説教をしに行ったのか知らないけど。
コンソール ログ
01 - 《大六核 // HEXACRUX》
[編集済]、気を付けろ。奴らはいつでも君の首を引っ掻く事ができるからな。隙をうかがい、奴らが窮地に立たされた、まさにその時に事実を突きつけてやるのさ。そうすれば……。
君は玉座に就ける。それとも破壊が望みか?
コンソール ログ
19 - 《小空洞 // LOGAN》
私は玉座なんて欲しくないよ。光のない未来が欲しくないだけだ。だから、あなたが誰であっても信じるつもりだった。端からね。
提案を受け入れる。我々《小空洞》は、《大六核》により送付された異常放送の内容に同意する。ここに、SCP-001の建造を推進することを宣言する。
コンソール ログ
01 - 《大六核 // HEXACRUX》
なら、最後にやるべき事を忘れているぞ。
その文書を基に、「今の」SCP-001を否定しろ。そしてそれを無力化してやれ。玉座を破壊するよりも大事なことだ。
我々は君たちを見ているよ。
コンソール ログ
19 - 《小空洞 // LOGAN》
分かったよ。
……。
また会おう、父さん。
インフレーションを経て膨張する宇宙全体の、マイクロ波背景放射を視覚的に描写したもの。3Dレンダリングに用いられた温度分布のマップは、2003年にリリースされたWMAPのものが利用されている。
アイテム所属シリーズ: I(0001-0999)
特別定義/Tiamat: アイテムの物理的収容の試みは効果的ではなく、その他の逸脱的な戦略によってのみ収容することが可能であるとする場合に適用されます。このアイテムの収容作戦には、一部/大部分の情報が正常な社会へ露見する致命的なリスクがあり、BM-クラス(”捲られたヴェール”)シナリオの宣言を余儀なくされることが予想されます。
特別収容プロトコル: 2011年に発効された「合意現実保護のためのアンヴェイル条約(UC-PCR)」には、合衆国財団本部を代表とする国際的な対策への同意の意思表明として、83か国と123組織の締結が確認されています。条約に基づき、合意現実に実存的脅威をもたらす可能性のある存在に対し、超常科学を伴う介入を可能とするデッドユークリッド・プロトコルが実施されています。
合衆国政府の管轄において、財団はあらゆる種の権限発動を許可されています。定期的なネットワーク走査、防衛線配置の管理、対応可能プログラムの常駐化が実施され、これらを主力としてSCP-0001事象の研究が進められています。加えて、デッドユークリッド・プロトコルに基づき、代表的な宇宙開発事業組織との緊密な連携が保たれています。これは、今回の事象に関する有意な物証が、オブジェクトの起源を地球外とする暫定的な結論に到達したことに起因します。
異方性探査機による観測ミッション
WMAPミッション情報を基盤とする、Ignis.MAPの軌道イメージ。ラグランジュ点周辺の軌道、および軌道パターンを示している。
SCP-0001事象(雪球化現象)の発見後、財団は各位の開発組織との連携により新規に開発した、宇宙空間のサーベイ観測を目的とする異方性探査機(”Ignis.MAP” / ”Atomos.MAP” / ”Solaris.MAP”)3基を打ち上げました。現時点で機能しているIgnis.MAPは、WMAPのミッション情報を参照に、力学的に安定であるラグランジュポイント-L2で観測を継続しています。
更新: これらの探査機はいずれも、雪球化現象の継続的な監視に加え、定期的にペイロードを回収することで、観測データ・および実際の状態に異常な影響が拡大していないかを確認する目的のため発射されました。2024年の最終観測データを切欠として、Ignis.MAPは全面的な機能不全を理由に観測ミッションから切り離されました。
Ignis.MAPを含む3基からの最終的な観測データは回収され、SCP-0001の事象解明に役立てられます。
説明: SCP-0001に関する説明は極端に現象論的です。その現象の宇宙論的側面を第一に思慮すると、SCP-0001は2010年から急速に拡大しつつある宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の観測データの実測値矛盾を現象として示します。
CMBの初期観測を行った、ベル研究所・ホルムデル拠点に存在する15メートル-ホーンアンテナ。
宇宙マイクロ波背景放射(CMB)は、地球から光学的に観測可能な可視宇宙空間の、ほぼ等方的に観測される微弱なマイクロ波の放射です。CMBは、標準的な宇宙論における「宇宙インフレーション」の初期状態における「宇宙の晴れ上がり」と呼ばれる初期状態を完全に反映したものであり、インフレーション時点の宇宙の状態を理解するための重要な情報源として広く認識されています。
CMBの特徴的な性質は複数あり、第一に放射の等方性が挙げられます。CMBの過去観測データは、非常に高い精度で黒体放射温度が完全に等しく、その微小なスケールの温度ゆらぎを除いて、全宇宙的に高低なく拡大しています。しかし、CMBのスペクトル分布に微細な変動が発生している事象(ザックス・ヴォルフェ効果)を筆頭として、このCMBに関する微細な非等方性が注目されており、これらのエネルギー分布は起源的な量子ゆらぎ・宇宙モデルの研究分野に深く関係しています。
このような暫定的な研究データは、1992年のCOBE衛星によるCMBのサーベイ観測により初めて明らかになり、それ以来多くの観測実験が続けられてきました。
Ignis.MAPのサーベイ観測により明らかになった、同条件下でのCMBの「温度ゆらぎ」を示すデータの差異。WMAPによる観測(上、2003年)およびIgnis.MAPによる観測(下、2019年)。
その特有の性質から、CMBの非等方性は恒常的なものであり、観測の時間的影響によって極度に変化するものではないことが既知の事実として知られています。しかし、少なくとも1964年の時点で発見されたCMBの兆候(3K放射)および観測データは、2010年以降に得られた如何なる観測データとも完全に一致せず、その等方性に関する問題のみならず、CMB自体の示す質量数に大規模な異常が発生していることが最終的に確認されました。
21世紀以降、WMAPおよび財団製探査機が参照しているΛ-CDMモデルには形式的誤謬が含まれているとする一部の反論を呼びました。その見識を踏まえた細心の確認が行われたのち、この観測データの情報自体は事実であり、Λ-CDMモデルを含む宇宙論パラメータの全体は高い水準で正確であることが立証されました。
SCP-0001は、21世紀以降にかけて急速に変異しつつある宇宙背景放射の状態を示しています。加えて、記録されたIgnis.MAP全天画像に存在するΛ-CDMモデルとの矛盾点が、'10年以降に行われた大部分の光学観測・回転曲線解析データと不明な理由で符合しているという事実(より多角的な実験方法での同一の結果)により、CMBの大きい角スケールでの温度ゆらぎの振幅やパターンそのものが平均化され続けているのではないか、といった仮説が立てられています。
この情報では、観測の環境条件こそ問題ではなかったものの、「その角スケールに存在する暗黒物質の総量が従来の推定より少ない」という事実を発覚させるに至りました。つまり、観測データではなく観測対象、つまり全天に存在する暗黒物質そのものが、延いては宇宙の構成要素そのものが段階的に不可視になりつつあり、人類の既知の手法ではそれらを再発見することが不可能になっていると推測されます。
これが、現時点で発生しているSCP-0001事象の最も明確な被影響の対象であり、このような現象の兆候は、次第に地球規模でも頻繁に発生するようになりました。
施設内でペイロードを回収されているAtomos.MAP(2022年)。この時点で本来のAtomos.MAPは運用を終了している。
前述のような「不可視化」の現象を、SCP財団の学術的文脈においては雪球化現象と呼称します。
2019年、財団の物理学者であるエヴリン・カーター博士は、現代宇宙論におけるハッブル-ルメートルの法則(宇宙の等方的な膨張)に基づき、SCP-0001事象がもたらすあらゆる可能性について言及した科学的文脈を、財団学術コンソーシアムに寄稿しました。
エヴリン・カーター博士。
寄稿された内容によると、暗黒物質が実際に減少している場合における近い将来のシナリオは、以下のように提起されています:
- 銀河が形成される際の重力影響が弱まり、宇宙に包含される銀河全体の構造が極めて不安定になる。
- 暗黒物質が宇宙の重力均衡に影響を与えていたとする場合に、これが減少することにより、宇宙の膨張速度に変化が生じる。
- 星形成への悪影響、エントロピーの不自然な削減、その他の宇宙論的スケールにおける構造変化が発生する。
しかし、現時点での観測結果はあくまでデータ上のものであり、カーター博士による寄稿文では、これらの現象が実際には発生していないとする前提の下、逆説的に何故それらが発生しないのかを根源とする異常現象へのアプローチが行われました。カーター博士は、SCP-0001がもたらす異常現象が知覚的にアイス・アルベド・フィードバックから類推されることに加え、SCP-0001がもたらす宇宙温度の全体的な均一化に伴う重力比の増減になぞらえて、これを雪球化現象と命名しました。
雪球化現象の分析では、暗黒物質や重力場の変動に関する問題が「不可視化」したのではなく、後の事象により実際に、エントロピー的に削減されていることが明らかになりました。これは複数の物理学的・熱力学的法則と矛盾するものの、現在のところ宇宙論的スケールでは大規模な変動を引き起こしていないと推察されています。それにもかかわらず、雪球化現象が人類の科学技術によってのみ観測され、その影響が地球に対して特に「局所的に」発生している、という点は特筆すべき事項です。
時系列的文脈 / 2024年04月10日: 宇宙空間のサーベイ観測を目的とする異方性探査機「Ignis.MAP」は、当日の定期走査中にデータ要求に応答しなくなりました。該当する業務部門がシステム修復および状況把握に努めていたところ、凡そ5分以内に「Ignis.MAP」からのデータ転送が再開されました。しかし、そのデータベースおよびインターフェイスの知覚的部分に重大な問題があり、担当者の確認の限りでは、転送元のシステムが同時期に発射された「Atomos.MAP」のものと同一であることが確認されました.2024年時点でAtomos.MAPは全てのペイロードを回収済みであり、機体は研究の後、分解済みであることが断定されています。。
更なる調査の結果、該当の「Atomos.MAP」と思われる機体はラグランジュポイント-L2から完全に離脱しており、軌道修正プロトコルが正常に機能しない状態であったため、その時点でミッションから切り離されました。Ignis.MAPが残存するのか、または「Atomos.MAP」と思われる機体が同一であったのかは、現時点では不明です。
時系列的文脈 / 2024年04月11日: 財団イントラネットの巡回AI: DEUX.aicは、前日に発生したSCP-0001の暫定的な関連事象について追求するため、明示的なアクセス承認を持たないシリーズファイルを含めて検索し続けました。その結果、2022年7月から発生し始めた普遍的確率の異常を示す非常事態(SCP-7000 / LEVEL 4+)の初期インシデントはSCP-0001と間接的な関連性を示していることが発覚しました。
DEUX.aicは、SCP-0001が何らかの理由により発生した概念レベルの異常事態であり、少なくとも人類の知覚可能な範囲で活動し、ある種のパラメータをもつ性質の存在・概念に対して異常にふるまい、その統計的なデータを「汎化」させる存在であるとする結論を導出しています。この結論については現在も議論が行われています.このような傾向は統計学的に不良設定問題の正則化と呼ばれ、未知データに対しては適合できない汎化能力に対する、理論的正当化の手段としてしばしば言及される。この概念が類推的であり、SCP-0001事象と密接な関係があるかは断定できない。。
[他50件を省略]
これらの関連事象は段階的に増加し、最終的には財団および政府組織による隠蔽が困難となるレベルまで達しました。その時系列順の情報は補遺文書として付録されています。
補遺0001/I: 現象の報告
Test
雪球化現象が進行中の森林地帯。アメリカ合衆国マサチューセッツ州、旧「サボイ・マウンテン州立森林公園」および「マイルズ・スタンディッシュ州立森林公園」の両区域が混濁し、空間・地理的に同一の地点として集約されたと推測される.この映像は持続的に更新されている。偵察ドローンは区域内で機能を停止していないと予想されるため、その制御が完全に喪失されるまで、情報の共有が続行される。。
補遺0001/II: 精神鑑定の報告
鑑定対象: [人名記録なし]
担当: サイモン・グラス
概要: カリフォルニア州在住、14歳の少年。心身の極端な不調と精神的な異常を感じているほか、現時点で発覚しているカリフォルニア州全域の「夢見の悪さ」に関する主張を繰り返している。
<音声転写ログ 抜粋開始>
先生、僕は昔から寝るのが怖いんですよ。毎晩、見るのは必ず悪夢だと知っているから。
僕の先祖はオジブワの伝統民族だって、母さんが言っていました。母さんはちょっと変な人で、僕の夢見の悪さの原因を、毎回必ず「不穏の悪夢(Disturbed Dream)」のせいだと言うんです。変な話でしょ?でも、母さんが僕のために作ってくれた御守りの「ドリームキャッチャー」は、なんだかとても落ち着くんです。
僕までおかしくなってしまったんでしょうか?それとも、母さんが死んでから既に狂っているとか……?ごめんなさい、母さんのことになるといつも上手く話せなくなるんです。分からない……何故なんでしょう?
母さん?ああ、母さんは伝統を信仰する人でした。母さんの「教え」では、僕たちの頭の中にはちょうど世界そっくりの「精神の世界」があって、そこには原初の心地よい自然が広がっていると。「初期状態」、僕は趣味のプログラミングに合わせてそう捉えています。どんな環境から眠りに落ちても、私たちは最終的に初期状態へと回帰する。それが「精神の世界」なんです。
でも、それは「良き夢」の時だけの話。夢を保護する精神の安定性が無いときは、僕たちは「不穏の悪夢」に落ちる。そこでは僕たちは悪夢(Nightmare)に晒される。外的脅威から身を守れず、侵入されてしまう。僕がそれを懸念する理由は察せますよね、先生。母の死後、僕は孤独であることを恐怖してしまったんです。1人で、誰も見ていない孤立の中で眠るということへの恐怖。
いつからか、部屋のドリームキャッチャーは黒くくすんでいるように思えました。僕はそれが怖くなって、母親が信仰していたとある宗教の文献を読み漁り、その「意味」を知りたくなったんです。精神流体の秘薬(Brew of Flowing Spirit)、甘美な空腹(Mellifluous Hunger)、眠りの秘薬(Brew of Sleeping)。調べて、自分で作れるものは何でも作りました。父親が心配しているのに、僕は……すみません、つい。
「不穏の悪夢」だけは、どこを調べても伝承が存在しなかった。それが母さんの妄想だったのかもしれません。でも、存在しない概念への恐怖は、僕自身にとってトリガーに過ぎなかったんです。また本を読んで、更に読みました。どんどん深みへと沈んで行って……酷くなっていった。
いつからか、僕は「悪夢」への滞在を生き延びる方法を考えるようになりました。眠りのリンゴ(Apple of Sleeping)、悪夢のドリームウィーバー、氷の棘(Ice Needle)、悪魔的悪夢(Demonic Nightmare)、服従した霊魂(Subdued Spirit)。それで……最終的に、僕は悪夢を制御できるようになったんです。
僕は悪夢に住む、イクトミという知恵者のワタリガラスと知り合い、そのペテン師と契約を結んでしまった。悪夢を制御する方法を教えてくれるという契約をね。でも、彼が嘘をつき、僕のことを欺いているんだと知ったとき、僕は怒りで彼を傷付けた。なぜなら、彼はもっといい方法を知っていたのだから。
夢のコンテナ(Container)から抜け出せないのなら、そのループに侵入しないフローを形成すればいい。僕は直感的にそう思って、イクトミから何度も聞き出そうとしました。でも、彼は話さなかった。それで僕は完全に怒り狂ってしまって、氷の刺で彼の左目を貫きました。
僕は、彼の羽の何枚かを拾い上げ、彼の亡骸と肉塊を使ってドリームウィーバーを作りました。入れ子構造の夢の中で、世界そのものを無限に幽閉してしまえる苦悶の次元(Dimension of Agony)を作り上げるために。
……僕は夢想家すぎる。今、実存的なことを一言でも喋ったかな?結局、僕も最後は悪夢に閉じ込められたままだと察したんです。母親の言葉に執着して、そればかりを信じてしまう「不穏の悪夢」にね。「苦悶の次元」には……僕はもう入り浸りません。でも、何か大きなものを作ってしまったのは確かです。
僕の妄想に付き合ってくれるなら、少しでも教えてください。あれを置き去りにしてよいのでしょうか?僕は現実改変者でも、ハイヴ・マインドでもない。でも、とても巨視的なものを世界に置き去りにしていって、それが湿り滴るままにしてしまった。苦悶の次元が広がると、僕でも予想が付かないことが起こる。もしかしたら、他人の精神にも良くないものを与えてしまうかもしれません。
……今、僕はまた何て?今のは、今のは違う。一体全体何なんだ!?知らない精神が話しかけてくる。知らない言葉と概念を、僕の口から — 先生、博士?僕は……。
僕やあなたは、いったい何を知っているんですか?
<音声転写ログ 抜粋終了>
記録: 当人は如何なる潜在的異常性をも有していません。それにもかかわらず、聴取の限りではヴェール外に流出していない筈の情報について認識していました。
SCP-00██に関する言及は特筆すべきもので、当人が、もしくは当人が間接的に接触した形而上学的媒体(即ち、夢)が汎化し、そのような集団的悪夢の形成に直結したものだと思われます。現在、カリフォルニア州に所属する関係職員の大多数が悪夢障害を報告しており、職務上の態度・効率の悪化に悩まされています。これらは、潜在的な業務怠慢のリスクを生むでしょう。
- 会議ログ
- → アシュフォード管理官がO5を糾弾する
- 追加ログ(アシュフォード管理官の精神鑑定という体で、O5-12がアシュフォードに接触する。終了する代わりに話を聞いてやると説明するO5-12に対し、倫理委員会を盾にアシュフォードは抵抗する。途中、ドキュメントは断片的に改変され、アシュフォード自身が”尋問”の状況を説明する。)
- アシュフォードはSCP-001/Radixパケットを評議会が受け取った事実を把握している。その影響でSCP-0001が始まったことも。
Pending
- 被験者不明
- 外部から完全に隔絶された対象がどうなるか?
- 本人の供述で進む
警 告
「SCP Foundation」機関リポジトリは当該シリーズファイルの維持を不可能であると判断しました。リポジトリのデータ飽和が問題となっており、今後の大規模な改定に沿ってシリーズファイルは大幅に削減される予定です。
識別パラメータが1000を超えるオブジェクトの登録は現時点で為されていません。新しいファイルを作成するか、以下の誘導にしたがって関連するファイル(SCP-001)を検索してください。
文字数: 37711






