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クレジット
タイトル: アクトレス・アクタ
著者: v vetman
作成年: 2023
[空白]
警報音。同期2名との連戦を終えて0.75秒目。残り持ち時間8分51秒。
教官用ホワイト・スーツの靴底が曲面ディスプレイの全てを染め上げる。もはや慣れ切った衝撃ののち後方へ吹っ飛ばされた。
「白井か」
背中から倒れ込む勢いを利用してそのまま後転。何事もなく立ち上がって構え直す。
中身は奴で間違いない。最終試験4日前に総合戦闘演習で故障させてやった岡田教官の後輩。それ故かロクに殺気も隠さず飛び蹴りをかましてきた。
第13期ホワイト・スーツ装着者選抜訓練。開始から299日目。火器アリ→火器+選択兵装アリと条件別に訓練生を斃し、最終的には火器ナシ徒手格闘のみのレギュレーションで教官機と戦うだけの最終選抜試験第二部。
普段の自分なら2戦目まで合計40秒で全てが終わっていた筈のレギュレーションだった。普段の自分を殺されている時点で半ばこの勝負は負けといっても過言ではない。双方とも死に物狂いで奇襲してきた上に大なり小なり爪痕は残して負けやがった。ふざけやがって。
目的を見誤るな。今回の勝利条件は訓練とは別だ。今現在10分の持ち時間の内9分程度が残されている。それまでにこの腰巾着野郎を畳んで延ばせば晴れて搭乗ライセンスを獲得できるらしい。
「俺を潰したいなら四戸か新谷だろうに」
『録音中だ。スーツから降りた瞬間殺してやるからな』
「ハラスメントで上に挙げるがよろしいか」
『どの口が!!』
右膝関節に違和感。
エージェントの名前はアクタ。第二訓練隊の連中に話を聞いた限りだとその由来を知る者は教官連に限られているとのことで、しかし音節の響きからしてこれが『芥』、つまりはゴミを意味することは何となく察していた。それが他称なのか自称によるものなのかは推察しかねる。ここは最前線部隊だ。たかが顔面を殴られただけで金床という二つ名を授かる環境である以上、中傷や嘲笑の意を込め、或いは伸し上がれるよう祈りを込めてマイナスイメージの名辞をあてがうなんてのは日常茶飯事だ。
「……気になりますか。アクタさんの事」
「お前らよりはな」
「何でそんなこと言うんですか」
「既存事実だ。今から実力を試す必要があるとでも?」
「……」
この程度で閉口するくらいなら最初から下手なことを聞かない方が良い。栄えある極東部門が最高峰の前線部隊に所属していながら社会性が欠落しているものとみた。
「色々と知っておきたくてな」
「……何が目的ですか」
「膝を付かせる」
「無理な話だ」
即答。実力面における信頼は訓練隊の中でもかんすとし